【東京神奈川・神社巡り】平地にいながら四大霊山制覇の旅!?
都心部に大きな神社は少ないですが、1つ1つじっくり参拝していくと見えてくる歴史があったり、個性がある神社を発見したり、樹齢数百年の御神木に出会えたりします。
週末何もせずに終わってしまうなら、近所を少し歩いてみよう、そんな気分で神社巡りも楽しいものです。
しかも今回巡る神社は、名だたる山々の神々をまつる神社でありまして、平地、そして東横線沿いを歩きながら四大霊山を制覇できる内容となっています。
このツアーは、徒歩と電車で3時間ぐらいの工程です。
行動範囲は以下になります。
多摩川浅間神社
1つ目の山。
浅間(せんげん or あさま)と名がつく神社は、主にコノハナサクヤ神をまつる、富士山を信仰対象とする神社です。
出陣した源頼朝の身を案じて後を追いかけた北条政子、わらじの傷が痛み出し治療することに。
その際、当地の小山に登ってみると富士山が鮮やかに見え、その麓にある浅間神社に夫の無事を祈ったそうです。
そして身につけていた観音像を小山に立て、村人が富士浅間大菩薩と崇敬したのがはじまりとなりました(1185年頃のこと)。
うっすらと小さく富士山が見えております。
北条政子のように手を合わせたいと思います。
由緒書きによると、このエリアには浅間神社、赤城神社、熊野神社があったのですが、まとめなさいの指示によって、当社が当地の鎮守になったそう。
赤城も熊野も由緒ある山岳信仰ですが、面影がないのはなぜでありましょうか……?
左から、阿夫利、三峰、稲荷、小御嶽ということは、大山、三峰山、稲荷山、富士山(でしょうか?)。
この関東甲信越エリアの山々でありますね。
稲荷山はさすがの全国区。
子宝石。
当社にまつられるはコノハナサクヤヒメ神。
炎の中で出産した最強のお母さんからの御利益は子宝と安産、そして防火。
次へは徒歩で移動します。
御嶽神社
2つ目の山。
御嶽(おんたけ)の名がつく神社は、主にオオクニヌシ神をまつり、御嶽山(長野県)を信仰対象とする神社です。
当地は、500年くらい前には祠があり、そこへ木曽御嶽山の修行者が訪れ、御嶽信仰が発展。
クニトコタチ神、クニノサヅチ神、トヨクモノ神をまつる。
神話的には宇宙的な存在があらわれた直後にあらわらた存在。
(こちらが2つ目の山、御嶽山になります)
御嶽信仰を調べると頂点にはオオクニヌシ神がいて、ムナカタの神さまが入ってる場合もあって、なんとなく出雲の臭いがするのですが、クニトコタチ神など天津神も入ってくるので特徴がつかみにくいですね……。
天地統合的な信仰なのでしょうか。
本殿には三社宮の神額。
三神の意味なのか、御嶽山からの分霊としての意味なのか、はっきりとしたことはわかりませんでした……。
本殿前の狛犬はオオカミなのだそうです。
山、オオカミ、神様は関係が深いですね。
立派な本殿には美しい彫刻が。
三面に、浦島太郎、養老の滝、司馬温公甕割り、と水が共通点。
それぞれ生命もテーマにありますね。
水はとても大事であります。
水はとても大事……からの霊神水。
当社発展のきっかけとなった修行者が身を清める井戸だったそうですが、次第に荒廃。
近年、信仰者が再建されたそうです。
当社発展のきっかけとなったのは、御嶽山で修行した一山(いっさん)。
修行中に信託を受け教えを伝えながら江戸を目指したところ、当地にたどりつき拠点とする。
こちらに一山がまつられます。
境内の夫婦松。
杉じゃないです^^
樹齢400年の先輩。
木曽御嶽山には2万の霊神碑があるらしく、こちらにも36の霊神碑が。
小御嶽山ここにあり、ということなのでしょう。
これは霊が降りる対象物なのだそうです。
これを見ましたらば木曽御嶽山に行きたくなりました^^
ところで神紋が少しだけサムハラさんに似ていますね。
次へも徒歩で移動します。
道饗神社
場所:東京都大田区東嶺町36
みちあえ神社と読むのでしょうか。
環八沿いにあります。
詳細不明ですが、道饗祭(みちあえのまつり)とは化物、妖怪の侵入を防ぐ神事だそうで、それに関係しそうですね。
付近に椿神社もあるようですが、いずれも外的守護の道祖神ということでしょうか。
次へも徒歩で移動します。
白山神社
3つ目の山。
白山(はくさん)と名がつく神社は、主にキクリヒメ神をまつり、白山(石川県)を信仰対象とする神社です。
場所:東京都大田区東嶺町31
はじまりは女体権現社だったそうで、神仏習合色がつよい神社といえそうです。
キクリヒメ神、イザナギ神、イザナミ神をまつると白山比咩神社のサイトにありました。
地元に愛されてる感じがします。
(こちらが3つ目の山、白山になります)
子守神と書かれ、岩の横には母子像と書かれています。
ちょっとピンとこないですが、当社は女性的であることはかんじます。
樹齢600年のタブノキ先輩。
いくつかの樹がミックスしているような状態でありますね。
和合の象徴でありましょうか。
次へは徒歩で電車で移動します。
京濱伏見稲荷神社
4つ目の山。
稲荷と名がつく神社は、主にウカノミタマ神をまつり、稲荷山(京都)を中心とする神社です。
ウカノミタマ神、オオナムチ神、サルタヒコ神、アメノウズメ神(オオミヤメ神)、ウケモチノ神をまつる。
戦後復興の創建ということで伏見稲荷大社(京都)の神様、七福神である「えびす(オオナムチ神)さん」を一緒にまつったというところでしょうか。
本殿は江戸作りといって富士山の溶岩でかためられているそうです。
また工事は上野・不忍池の弁天様のご加護ですすめられたとか。
(こちらが4つ目の山、稲荷山になります)
お稲荷さんといえば狐様。
こちらにはとてもカラフルな狐様108体も!
いたるところにこのように狐様がくつろいでいらっしゃいます。
ときわ磐座。
神様が風神雷神を伴って降りたといわれます。
すこしわかりづいらですが、後ろにある招福池では竹生島の弁財天がまつられます。
ほかにも白山比咩神社、富士浅間神社がまつられます。
この狐様が当方のお気に入りです。
次へは徒歩と電車で移動します。
木月住吉神社
旧称は元矢倉神社。
明治に近隣十社がまとめられたそうです。
住吉神社でありながら住吉三神がまつられないのは謎。
住吉村だったことが由来であるようですが、住吉という地だったのであれば関係者がいらっしゃったのではないかと……。
以上で、平地にいながら四大霊山制覇の旅は終了です。
おまけ
ちょっとお茶したいと時は、御嶽神社か、京濱伏見稲荷神社が駅前なのでよろしいかと思います。
すべて参拝してから、東横線・元住吉駅で、もありですね。
よい休日を。